トランコムの2020年までの中期経営計画では、「人材」「ICT化」「パートナー」の3つを成長の軸に会社の質を上げていきたいと考えています。中でも「人材」は、単に費用を投じれば成長できるというものではありません。トランコムの採用活動は新卒採用に重きを置いており、新卒でトランコムに入社した人たちを組織の核として、人材の成長スピードが事業の成長スピードに追いつかない場合にはキャリア採用で補完するという考えで動いています。
トランコムが次に目指すフェーズは、業界内に変化をもたらし、新たなビジネスを生み出すこと。また、既存ビジネスの形を変えていくこと。そのためには新たに創造する力や問題を解決する思考力が必須です。そうした力は他の業界でも求められているでしょうが、特に無形のサービスを売り物にしている私たちは、社会や時代のニーズに合わせて常に形を変えなくてはなりません。今までは、強烈なリーダーシップで人を引っ張る人材を求めてきましたが、これからは変化を生み出せるような力が必要。仕事に向かう個々のスタンスがトランコムの未来を変えると考えています。
自分で考えて行動するという姿勢は仕事を通じてしか育たないもの。トランコムという環境で成長できるかどうかを、私たちは以下の3要素で見ています。①人間性トランコムのグループ行動原理である「誠意を以ってことにあたる」という私たちの価値観に共感できるかどうか。考え方の原点とも言えますので、最も重要視しています。②能力私たちが考える「能力」とは、ずばり考える力。学生時代は「知る」という教育を受けてきた私たちですが、社会ではそれをより深く考え理解することが大事です。さらに自分の意見を持ち発信できる人はかなり優秀だと思います。③個性「協調性」「イノベーター」「努力家」「競争者」などトランコムがこれから求める様々なリーダーシップのあり方を表しています。ぐいぐいと人を引っ張るだけでなく、論理的に考えられる人、メンバー全員に目を配れる人など、自分の強みを活かしてそれぞれの役割をこなすことで、新しいリーダーを生み出したいと考えています。